【ワインの種類】シャンパンの産地!シャンパーニュワインの特徴

シャンパンの産地であるフランスのシャンパーニュ

“シャンパン”という言葉は、お酒が苦手な人でも幾度となく聞いたことがあるでしょう。
この言葉は基本的に日本のみで通用する言葉であり、ワインの本場であるフランスでは「シャンパーニュ」と発音されます。

英語圏ではシャンパンでも通用しないことはありませんが、“シャンペン”に近い発音がされる点は押さえておきたいところです。

フランスにはシャンパーニュと呼ばれるエリアがあり、これはかつての州にあたります。
当時の州よりも広範囲にわたるエリアを現在ではこう呼んでいますが、このシャンパーニュ地方で作られた発泡性のワインのことを「シャンパーニュ」と呼んでいるのです。

シャンパーニュの特徴のひとつに気候があります。
冬でも日本のように厳しい寒さにさらされることはなく、しかし、夏場はしっかりと太陽の光を感じることができる、そんな気候を持った土地です。

年間平均気温は10度を少し超える程度。
冬がさほど寒くならないことを考えると、気温は比較的安定していると言えるでしょう。

シャンパーニュ地方の中でも各地域で気候の特徴などは異なりますが、一部ブドウの栽培にはさほど向かないエリアもあるようです。
しかし、それがかえってシャンパンの価値を高め、また、厳しい条件だからこそ作り手の個性が出るとも言えるのかもしれません。

スパークリングワインとシャンパンの違い

シャンパーニュワインに関して、発泡性の白ワインであるという認識を持っている人も多いようですが、これは正しくもあり、しかし間違ってもいます。
発泡性のワインを表現する言葉を選ぶのであれば、“スパークリングワイン”が正しいでしょう。

シャンパンは、スパークリングワインの一種です。
スパークリングワインというカテゴリの中にシャンパンがあるという認識を押さえた上で、実際にどのような違いがあるのかを把握していかなければいけません。

指定の製法や葡萄で作られないとシャンパンと言えない

シャンパーニュは、フランスのシャンパーニュ地方で栽培されたブドウを使い、且つ伝統的な製法(瓶内二次発酵を伴うシャンパン製法)を用いて作られたワインのみが名乗れる名称です。

さらにアルコール度数も11%以上でなければならないという条件が付けられています。
これらをクリアしている発泡性のワインがシャンパンで、それに該当しないものが一般的にスパークリングワインと呼ばれていると認識しておいてください。

まとめると、原料となるブドウの品種、ワインが作られるまでの製法、シャンパンとスパークリングワインにはこれらに違いがあることになります。

シャンパーニュワインに使用されるブドウの品種は以下のものです。

・ピノ・ノワール
・ムニエ
・シャルドネ
・ピノ・グリ
・プティ・メリエ
・ピノ・ブラン
・アルバンヌ

シャンパンの原料は以上の7種類に限定されており、これら以外の品種のブドウから作られたものは、例え発泡性のワインであってもシャンパーニュやシャンパンと名乗ることはできません。

また、以上の品種のブドウで作られたものであっても、シャンパン製法ではなく、例えばシャルマ方式や二酸化炭素吹き込み方式などで作られたものはシャンパンやシャンパーニュと名乗ることはできません。

日本では赤ワインの方が格式高く思われる節がありますが、シャンパンも歴としたワインであり、その価値は世界中で認められたものです。
ワインに興味があるならば、必ず触れておきたい分野となります。